こんにちは、蜜です。今日はちょっと古いんですが、1999年公開のアメリカの映画、「アメリカン・ビューティー」について書きたいと思います。
男性にモテるとはどういうことか、異性にモテるとは本当に世間で言うようなハッピーなことなんだろうか…。私は以前から、「モテ即ハッピー!!! 最高にイケてる状態☆」という世間に流布する考え方に疑問を投げかける記事を書いていました。けど文章で抽象的な概念を説明するのって、とっても難しいんですよね。そこでこの映画、アメリカン・ビューティーの登場です!!
アマゾンプライムでタダだったから何気なく観始めたのですが、私がブログで書きたかった「モテを取りまく構造」が、これでもかとばかりにさまざまなシチュエーションを通じて描かれていたのです。しかも主に中年男性の視点から!
SPONSERED
「どうして男は若くてつまんない女がいいの?」という疑問をお持ちのあなたへ
女性がよく口にする疑問に、
どうして個性的な女はモテなくなってしまうの?
どうして男はみんな自分のことを棚に上げて、若くてかわいい女がいいと言うの?
というものがありますよね。
実はこの映画を読み解くことによって、それら人類最大とも言えるビッグクエスチョンに、一つの答えを与えることが出来るんです!!! 私と一緒にこの映画、アメリカン・ビューティーを解体し、頭の中のモヤをちょっとでも晴らして、女として今後どのように振舞えばよいかを考えていってみましょう[icon name=”diamond” class=”” unprefixed_class=””]
映画を観ていない人のために
とその前に、アメリカン・ビューティーを観ていない、あるいは昔観たけど内容を忘れてしまった、という人のためにざっくりとした説明を置いておきたいと思います。
アメリカン・ビューティーのあらすじ
広告代理店に勤め、シカゴ郊外に住む42歳のレスター・バーナム。彼は一見幸せな家庭を築いているように見える。
しかし不動産業を営む妻のキャロラインは見栄っ張りで自分が成功することで頭がいっぱい。娘のジェーンは典型的なティーンエイジャーで、父親のことを嫌っている。レスター自身も中年の危機を感じていた。
そんなある日、レスターは娘のチアリーディングを見に行って、彼女の親友アンジェラに恋をしてしまう。そのときから、諦めきったレスターの周りに完成していた均衡は徐々に崩れ、彼の家族をめぐる人々の本音と真実が暴かれてゆく。(引用元:wikipedia)
登場人物相関図
おっさんが少女に恋をする物語
アメリカン・ビューティーは、主人公・レスター(42才男性)が娘の友だち・アンジェラ(16才)に恋をする物語です。
妻に言われて娘のチアリーディングをしぶしぶ観にいったところ、一緒に出ていたアンジェラに一目惚れしてしまいます。
引用元:アメリカン・ビューティー
↑アンジェラに見とれるレスター。アホづらが上手!
引用元:アメリカン・ビューティー
↑アンジェラは中央のブロンドのロングヘア。学園の女王なので当然、センターに位置取り。野暮ったい、学芸会のようなノリのチアリーディングですが、レスターの目には妖艶な美女・アンジェラが、個人的にレスターを誘惑しているように映ります。↓
引用元:アメリカン・ビューティー
↑男性がアホ面で勘違いしている瞬間、彼の眼には女性がどのように映っているか、この映像を見ると仮体験出来ます。男性が瞳孔の開いた瞳でこちらを見ている瞬間というのは、男性が普段隠している、たくさんの情報を得られるチャンスでもあります。
彼がアホ面でこちらを見るとき、一体あなたの何に彼は反応していたのでしょうか? ファッション? しぐさ? それともふとした表情やセリフ? 彼の性格や言動から推測して、どうしたらもう一度彼にアホ面をさせられるか色々実験してみましょう。次第にあなたの何が彼の瞳孔を開かせるのか、わかってくるはずです。
モテる女とは、男性にアホ面させるキューをたくさん持っている女のことです。まずは目の前の彼をうっとりさせる引き金を探りましょう。うっとりさせられる男性のサンプル数が増えるということは、あなたのモテ度が上がることを意味します。
引用元:アメリカン・ビューティー
↑試合の後、妻と娘が横にいるのにレスターの視線はアンジェラに釘付け。「君以外、何も目に入らない!」という恋する男性が、いかにグロテスクなものかよくわかりますね。「男の純粋な恋」のさなかには、妻や子供の存在は吹けば飛ぶくらい軽いのです。
今の結婚制度が男性を優遇し、女性に負担を強いるものである以上、男性は妻に対してせめて表向きくらい、「一途である」と示さなくては不誠実となります。だって既婚男性の特権的地位は、妻の不自由によって成り立つのですから。
引用元:アメリカン・ビューティー(あなたの)パパはキュートよ
↑なんとアンジェラのほうも、おっさん(レスター)に好感を持ったようです。後日ジェーンの家に泊まりにきたアンジェラは、「私、あんたのパパが体を鍛えたらヤッてもいい」と言います。
引用元:アメリカン・ビューティー筋肉を付けたら彼と寝るわ
↑それを聞いたレスターはたいへん!
引用元:アメリカン・ビューティー
↑憧れの美少女とヤれるかもなんて、そんな万が一にもないチャンス、モノにしないわけにはいきません! 娘の部屋の前で盗み聞きしていたその足でガレージに向かい、レスターはさっそく筋トレを開始します。恋ってキモチワルイですね!(※個人の感想です)
引用元:アメリカン・ビューティー君は誰よりも美しい
↑アンジェラのほうにも色々あって、でもま、そのへんの説明はちょっとすっ飛ばして、レスター(42才)がようやくアンジェラ(16才)と共寝するチャンスを得たシーンです。(←※Google先生に怒られちゃうので直接的な表現を避けています!)
しかし…
引用元:アメリカン・ビューティー
↑まさかの
「私、初めてなの…」(どっひゃ~~!!!)
というアンジェラ(16才)の言葉に、レスターは
引用元:アメリカン・ビューティー
↑信じられなさ過ぎて半笑い。(おい…)
アンジェラが未経験だとわかると急に、ずっと夢見てきたはずの妖艶なアイドル(アンジェラ)が、自分の目の前で小さく震えるただの少女に見えてきて…
引用元:アメリカン・ビューティー
↑思わずアンジェラの心臓が動いているかどうか確かめます(爆)。
ここでレスターは、自分が焦がれてきた「夢の女」が、実は自分と同じく血の通った一人の人間であったことを悟るのです。
みなさん、このシーンは非常に重要ですので各自、心のノートに刻んでください!
「好きだ、愛してる、君は僕のすべてだ…!」という男性の甘い言葉の背後には、理想化した存在を自分と同じ「人」だと認めない、残酷な考え方が隠されています。男性から崇められ、理想化された経験がない人にとっては、憧れられることは自分が優位になること、思い通りに人を動かせることなのではないかと思うかもしれません。しかし理想化されるということは、自由を奪われて小さな型の中に押し込められることでもあるということを覚えていてください。
モテるコツ モテるということは理想化され、「人ではない何か」と思われること――
モテない人間にはなんの関係ない話になりやがったと思って、ため息ついて戻るボタンを押そうとしている人はいませんか? そんなときは逆から考えてみたら、モテるヒントが見えてくるかも知れません。
恋は断絶から生まれる
男は新しい女が好き。その理由のひとつに、男性はよく知らない女性に対しては、自分の理想を好きなように投影しやすい、ということが挙げられます。つまり「よく知らない」ということ自体がその女性の魅力になっているのです。
ということは私たち女性がモテたい場合には、男性に対して自分を見せすぎない、ということが大切になってきます。今自分が何を考えているか、どんな思想の持主であるか、今日の体調や好みの詳細など、女性は好きになった相手とこれらを共有したがる傾向があると思います。
しかしあなたが男性を魅了したいと思っているならば、「素の自分の魅力」という概念を捨ててください。あなたの「素」と、男性が思う「理想的な女の子の素」はかけ離れています。モテるための手っ取りばやい方法は、男性が一方的にあなたに投影してくる「理想の女性像」を注意深く読み取って、出来るだけそれに沿うような「理想的な素」を演出してあげることです。
※もし理想像を投影された経験がまだない、という方の場合は、まずはできるだけ多くの男性にとって「アリ」になるような外見になるように努力してみてください。ファッションや挙動を男性好みにすることは、コツさえ押さえれば難しいことではありません。男性が見ているのはぶっちゃけ顔ではなく、女性の男性社会への適応度なのです。
引用元:アメリカン・ビューティー私ってバカな娘ね
↑我に返ったレスターは、アンジェラの裸の体に毛布を巻いてあげます。
引用元:アメリカン・ビューティージェーンはどう? 幸せなのか 不幸なのか あの子は死ぬまで僕には話さないから
↑そのあとレスターはアンジェラにご飯を食べさせて、ふいに娘のジェーンの様子をアンジェラに聞きます。
今まで娘のことなんかそっちのけで、恋愛と自己実現に夢中になっていたレスターでしたが、魔法が解けて我に返って、父親としての顔を取り戻します。わけあってこのあと、隣人に殺されてしまうのですが…。
画像が多くて表示が遅くなりそうなので、次回に続きます!