MBTIの16タイプの中で、もっとも複雑で難解だとされるINFJ。
社交的かと思いきや内向的だし、衝動的だと思ったら計画的。真逆の要素が同居しすぎて、自分でも自分の輪郭がとらえられないタイプだと言われています。
私もおそらくINFJで、ネットでこのタイプについて調べるうちに少しずつ自分のことがわかるようになってきました。
今回は、INFJとINTJの主機能である内向的直観(Ni)について書いてみたいと思います。
※この記事は私の経験にもとづく考察です。私がINFJではない可能性もありますし、理解が間違っているところもあると思いますが、それを踏まえて楽しんでいただければ嬉しいです。
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目次
登場人物

コスモ
説明が難しい心理機能、Ni
INFJの心理機能についてググってみると、すごく抽象的な説明が出てくるんですね。
たとえばこれは、16タイプの性格分類まとめ Wiki*というサイトの内向的直観(Ni)についての説明の、冒頭の部分です↓。
複数の事象や現象、概念の共通性や関連性を捉え、ひとつの象徴的なイメージに集約します。
そのイメージはシンプルですが、そこから派生する解釈や可能性は多様です。 しかし、内向的直観は、その多様性よりも、イメージの収束性に重きを置きます。
内向的直観(Ni)は物事を抽象化して考える機能だから当たり前なんですけど、すごくイメージしづらいです。よく読めば「確かにそんなふうに考えているな」と感じますが、この機能を使っていない人にはわかりづらいと思います。
なのでこの記事では、私が具体的にどのように内向的直観を使っているか説明してみたいと思います。
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具体例を集めてカタチをつかむ
↑上の4コマは、先ほどご紹介した引用を図解したものです。もう一度持ってきますね↓。
複数の事象や現象、概念の共通性や関連性を捉え、ひとつの象徴的なイメージに集約します。
そのイメージはシンプルですが、そこから派生する解釈や可能性は多様です。 しかし、内向的直観は、その多様性よりも、イメージの収束性に重きを置きます。
たぶん内向的直観(Ni)を使っているのは、1コマ目で「なんか共通点がありそう」と漠然とした確信を持つところと、3コマ目の「それが何かわかる」ところです。
「それが何かわかる」は、ご飯を作ったり別の作業をしていたりするときに突然やってきて、カメラのピントが合うような、終盤で一気にパズルを完成させるような、なんとも言えない爽快感があります。「ああ!そうだったんだ!」と、ずーっとモヤモヤしていた頭の中がスカッとして、専門用語ではアハ体験と言うらしいです。
INFJのひらめきと頑固
INFJは16タイプ中、もしかしたら一番頑固だと言われています。私の場合、たいていのことは他の人が気分よくなるなら、自分はなんでもいいことが多いんですけど、ごくたまに譲れないときがあります。
たとえば「そんなことしたら危ない」と思ったときや、特定の人がすごく損をする状況など、不平等や危険に対して敏感に反応します。納得できる理由を相手が示せれば別ですが、そうでないときは絶対ゆずれません。
なぜなら未来の危機や平等については、普段からアレコレ考えていることが多く、自分がもちうる情報をすべて使って、何度も予測と精査を繰り返しているからなんですね。そこで得たパターンは自分が得られた”真実”で、ようやく見つけた世界の断片なんです。
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もはや意見じゃなくて真実だと思っている
それはもはや自分の”意見”じゃなくて、”真実”なんですよ。”意見”はゆずれるけど、”真実”はゆずれません。もし間違ってると思うなら、きちんと説明して納得させて欲しい。むしろそうしてくれる人を待ち望んでいます。出来れば一緒に私の”真実”が確からしいか検討して欲しいし、もっと偏りのない物の見方を示してくれるなら、すぐさまそっちに乗り換えるつもりです。
だけど周りを見渡しても、そんなふうにがっぷり付き合ってくれる人はあんまりいないんですね。たいてい思いつきでしゃべっているか、せいぜい「ルールは守るべき」とか「普通はこうだ」とか根拠のない主張を繰り返すだけなので、しばらく話していると自分で自分の言ったことの矛盾に気付いて黙ってしまいます。
複雑な現実をありのままに映し出すのが理想
どんなに都合の悪い姿でもいいから、世界をありのままに捉えたいのです。でも世界はマーブル模様のように混沌としていて、一部分だけ切り分けるなんて出来ないんですね。でもINFJは複雑な世界をできるだけその美しい構造を保ったまま、切り出してみたいと思っています。
その作業は上の4コマで描いたように、無数の星から星座を見出すのにも似ているし、海に沈んだ古代の遺跡を出来るだけ壊さないように引き上げることにも似ています。とにかく”真実”はすでにあって、だけど全部見えないしすごく大きくて複雑だから、なかなか取り出せなくてもどかしいです。
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人の感情をなぞるうちに当たりがついてくる
何か調べたり考えたりする時間は一人なんですけど、頭の中でいつも誰かと対話しながら作業しています。それは友達のため息だったり、ネットで目にした誰かのつぶやきだったり、まだ言葉にもならないような誰かの”思い”だったりします。おそらくINFJの第二機能である外向的感情(Fe)のせいですね。
実は自分の気持ちってあんまりわかんなくて、ひとりでに好奇心が湧いて何かを知りたくなったりはあんまりしないんですよね。物を考えるきっかけも、たいてい他の人の心の動きを頭の中でなぞってみたり対話してみたりするうちに、特定の問題に狙いが定まってどっぷり潜っていく感じです。
あと、世界の断片はそれそのもので価値があるんですけど、どうせ苦労して取り出すなら、みんなの役に立つものがいいと思っています。たとえば誰かの苦しみの理由とか、問題の解決に役立つ知恵だとか、そういったものが望ましいです。運ですけどね。
まとめ
- Feに導かれてNiであたりをつけて、Tiでまとめながら最後にNiが像を結ぶ。(たぶん)
- 意見は持ってないけど真実が見える(と思っている)ので、危機や平等に関わることは超頑固。
- 独りよがりが嫌なので一緒に検討する仲間が欲しいけど、誰も相手してくれないので結局独善的になりがち。
- ありのままの世界を出来るだけそのまま引っ張り上げたい。
- 頭の中で”総意”と対話しながら考え事をしていて、みんなの役に立つ知恵を見つけたい。