「真面目で優しくて女に不慣れな男」知られざるいい男と出会う方法とは?

『モテないのではない モテたくないのだ!!』カラスヤサトシ著

『モテないのではない モテたくないのだ!!』カラスヤサトシ著

SPONSERED

登場人物

アオイ

アオイ

悩めるアラサー。恋愛はたいてい相手の二股に気付いた時点で終わりを迎え、結婚したいと焦るがなかなかうまくいかない。
ムスタッシュ

ムスタッシュ

美脚が自慢のスーパーバニー。チャームポイントは小洒落たひげ。

なぜ不器用だけど優しい男じゃ満足出来ないの?

ムスタッシュ

なんでキミたち女の子はわざわざチャラい男に引っかかっちゃうの? 優しくてまじめな男だっていっぱいいるのに

アオイ

そうなんだよねぇ。チャラい人が好きってわけじゃないんだけどね? でも確かに、一対一にはなってないよねぇ

アオイ

もしかして、私って男を見る目がないのかな?

ムスタッシュ

そうだよ。ちょっとくらいつまんなくても、恋愛に慣れてないとこを大目に見てやればさ、女の子を大切に出来る男なんていっぱいいるんだから
アオイ

アオイ

(えーっと、わかるけどなんか違う。なんだろ、この違和感)

SPONSERED

妥協って一体何をどうすれば

婚活/恋活中の女は外野から「いい加減妥協しなよ」とか「女がリードしてあげればいいんだよ」みたいなことを言われることが多いかと思います。

そしてそう言われると、「確かに条件が全部そろった人はいないもんね。私も妥協して、女慣れしてない男を育てる方向も視野に入れよっかな」と反省する人もいるかも知れません。

しかしそういう女子はかなりの確率で、何となく腑に落ちない気持ちを抱え、努力の方向が具体的に見えてこない鬱々とした日々を送ることになります。

私の知ってる「真面目で優しい男」は大体女がいるが

まず、世間でまことしやかに言われる「真面目で優しくて女に無縁の男」って本当にそんなにたくさんいるのでしょうか?

言説によれば、女がモテる男ばかりに注目するから、本当はいい男なんていっぱいいるのに見つけられてないだけ、ということになっていますが、私には全然ピンときません。

なぜなら私が今まで見てきた限りでは、挨拶や雑談など、ささいなコミュニケーションがきちんと出来る男は、太っていたり顔面が乱れていても女に人気がありました。

その人気が恋愛対象としてでなかったとしても、そういう人にはたいてい彼女や妻がいるのでした。

なので「真面目で優しくて女に無縁の男」というものが、具体的にどういう男か想像できないのです。

男子校→男ばかりの職場、という経緯の人を限定的に指しているわけではなさそうですし。

SPONSERED

「真面目で優しくて女に無縁の男」は自称では

そこで、もしかしたら「真面目で優しくて女に無縁の男」って自称なのかな、って思ったんです。

たとえば下の画像は、カラスヤサトシ氏自身の中学生のときの体験をもとにした『モテないのではない モテたくないのだ!!』というマンガの一コマです。

オレをどっかから…見守って好きでいてくれる女の子…

引用:『モテないのではない モテたくないのだ!!』カラスヤサトシ著

Amazonの作品紹介には、著者のカラスヤサトシ氏がかつて「非モテ独身中年男子の星」と呼ばれていたと書かれていました。

不器用で現実の女とうまく付き合えず、でもかわいい女への憧れをこっそり抱いてしまう主人公は、男が考える「真面目で優しくて女に無縁の男」っぽいと思って持ってきました。

自称「純情BOY」≒セクハラ予備軍

主人公・片桐くんは女とうまく接することが出来ず、孤独を募らせます。

女のコに憧れを抱く純情な少年が、現実と折り合いがつかず悩み苦しむ青春!みたいに書くと、うっかり少年に共感してしまいそうになります。

しかしよくよく見ると実際は、主人公は自分勝手な態度で女を困らせて、それで嫌われると「女のせいだ」と言って被害者ぶる少年なんですよね。

たとえば下のシーンでは、後輩(かわいい女子)からの挨拶を、スマートなふるまいが出来ない自分をごまかすために無視しちゃいます。

後輩女子たちはあいさつをしてくれるが バツ悪くどう接していいかわからず

片桐のとった手段はなんと無視! やがて

引用:『モテないのではない モテたくないのだ!!』カラスヤサトシ著

異性を意識しすぎて居心地が悪い、という気持ちはよぉくわかるんですけどね~。

でも、だからと言って人を傷つけてはダメですよね💦

だって後輩は恋愛的アプローチをしているのではなく、部活の先輩だから挨拶しているのです。

公的なやりとりなのに「女に慣れてなくて、純情だから…プイッ」とやられてしまうと、女は安心して部活に参加出来なくなってしまいます。

SPONSERED

卑劣な態度を不器用とすり替え

主人公はたぶん、相手が弱い立場で反撃してこないことを見越して失礼な態度を取ってるんだと思います。

ヒドイなぁと思うのですが、こういう男はたいてい他の男からは、

ムスタッシュ

不器用でアホだけど、憎めない奴

とかなり好意的に評価されるんですよね…。

アオイ

え、後輩の子が理不尽に嫌な思いしたことはどうなっちゃうの? それはノーカウントでいいの?!

ムスタッシュ

男は女と違って、恋に不器用だからサ

アオイ

だから恋愛って思ってるのは男だけで、後輩の女の子は部活の一環として先輩に挨拶してるだけでしょ?!

アオイ

男の推す「真面目で優しくて女に無縁の男」って、まさか「セクハラ男(予備軍)」のこと?! 警戒して避けられてるのは「女に縁がない」ではないよ?!

無縁になるだけの理由はある

そうなのです、男がいう「真面目で優しくて女に無縁の男」には、たいてい女と無縁になるだけの理由があるのです。

縁がなかったんじゃなくて、自分から理不尽に冷たい態度を取っていたり、不審な目つきや言動をしているから女に避けられている。

なぜこういう男に対して男は評価を甘くするかというと、彼らが

ムスタッシュ

だって女のコは嫌な態度取られても、笑って許してくれるでしょ? こんなん恋愛じゃ当たり前でしょ?

と思い込んでいるからです。

恋愛を免罪符に何してもいいと思ってるなら、「真面目で優しいのに縁がねぇ~」なんてどの口が言うんだという話なんですが、創造した女の出来があまりにも尊すぎたので、現実を見たり論理的に考えたりするのをやめてしまったのかも知れません。

女は何でも許してくれるという思い込み

私たちは小さいころからアニメやTVで、女とは「男の顔色をうかがいつつ可愛く媚びる理解不能な生物」と刷り込まれます。

少女は自分が女なので、描かれる女性像が現実とかけ離れていることにすぐ気が付きます。

アオイ

アニメの女と自分、共通点が一つもないんですけど

しかし少年は男なので、マスメディアが描く女性像に疑問を持つ機会がそもそも少ないし、黙ってれば自動的に将来は尽くされる側になれるんですから、女の不幸から積極的に目をそらした方がやりたい放題を正当化できます。

ムスタッシュ

女のコってかわいいな~ほくほく

「真面目で優しい」の定義が男女で全然ちがう

さらに意味がわからないのは、「女を積極的に傷つけておいて、勝手に恨みがましい表情で引きこもる男」のことを、少なくない男が「真面目で優しい」などと表現するところです。

男と女で、どうも「真面目で優しい」の定義が大きく違うようなのです。

私もずいぶんこの謎が解けなくて、本を読んだり実際に男を観察したりして、最近ようやく「おそらくこういうことなんだろうなぁ」と見当がついてきたので、ちょっと共有してみたいと思います。

(やがて)フツーに無視されるようになり

片桐:木川といい あの子らといい 接点さえなけりゃーきっとこんなことにはならんかったのに…

:ヘタに近づくからこんな切ねーことになる…

引用:『モテないのではない モテたくないのだ!!』カラスヤサトシ著

片桐くんは後輩を無視し続けて、次第に後輩からも無視されるようになります。

自業自得だと思うのですが、彼は「女に近づくと嫌な思いをする」と歪んだ認識を抱いてしまいます。

これ本当に謎ですよね、しかもこういう不可解な言動に限って、男の人ってめちゃくちゃ共感したりするんですよ?

一体どういう仕組みなんでしょうか?

女から優しくされる正当な権利

女を逆恨みする根底には、どうやら

ムスタッシュ

男は女から優しくされて当たり前

という間違った権利意識があるようなのです。

こう思い込んでしまうと、男は女が自分の思い通りにならないとき、

ムスタッシュ

ハッ! もしやボクに対する嫌がらせとして、わざと冷たくしているのでは…?

などと、自分への攻撃だと変換して受け取ってしまうようなのです。

優しくしてくれないなら殴ってもいいよね?

いつだってボクが一番じゃないの…?!

裏切者おぉ!!

引用:『臨死!! 江古田ちゃん』(4)瀧波ユカリ著

男の権利意識の何が怖いかというと、男が「女のために”おしおき”してやるのが男の役目」と思うようになるからです。

上のマンガは、彼氏(仮)が「子供が生まれても、キミを一番に優先するよ♡」と言うのに対して、主人公が「私は子供を一番に考えるかな」と応じたために彼氏(仮)がブチ切れているシーンです。

女が自分と同じ意見じゃないと傷ついてキレる、というのは、女は自分の意見に合わせてくれるものだ、と期待しているからです。

同じように、DV男が「わかってくれないから」「オレのほうが傷ついてる」などと、判で押したように暴力を正当化するのは、自分は優しくされるべきなのに役目を果たさない女が悪いという歪んだ認識を持っているからです。

そう考えると、男のいう「真面目で優しい」は「寛大なオレ様が加害しないでやってる」、程度のものだということが見えてきます。

人類の半分に興味がないのに「真面目で優しい」なんてあり得ない

「真面目で優しいけど女に不慣れな男」と聞くと、女は「男の人は女と違って共感能力ないから仕方ないのかな?」と、つい良いほうに解釈してしまいがちです。

しかし女の気持ちを書いた本や映画、ネットの記事なんて、探すまでもなくそのへんに転がっています。

ニュースをつければ、女の男に対する気持ちだとか、不平等を訴える声だとか、嫌でも耳に入ってくるでしょう。

この情報社会で「女の気持ちがわからない」なんて、あえて見ないようにしているか、まったく興味がないかどちらかのはずです。

どちらにしても、社会の半分を占めている人々に対して「詳しいことはよくわからない」で済まそうとしている人間を、「真面目で優しい」と呼べるでしょうか?

女の気持ちがわからないほうがトク

最近の調査では、「男は女への加害を正当化するために、わざと女の気持ちをわからないことにしてしまう場合もある」ことが明らかになってきました。

これからご紹介するのは性犯罪者の心理に言及した文章なんですけど、「トクだからわからないフリしよう」と自分をだますところは「真面目で優しくて女に不慣れな男」と共通しています。

認知の歪みが揺らいで「自分がやっていることは、女性への加害であり許されない行為である」と気づいてしまえば痴漢行為をつづけられなくなるのと同様に、その記憶を保ちつづけるのも、彼らにとってはツラく、不都合なことなのです。

その記憶を手放せば、罪悪感葛藤も手放せます。表向きは「もうしない」といいつつも、心の根っこの部分で痴漢という生きがいを守りつづけたいと思っている者にとって、「加害者記憶」は邪魔でしかないのです。

引用:『男が痴漢になる理由』斉藤章佳著

つまり、「女の気持ちがわからない」と言う男は、自分の態度が女を苦しめることを本当はよくわかっている。

けど、それに気付いたら罪悪感や葛藤が生まれて、やりたい放題出来なくなってしまうから、見ないフリ、覚えていないフリをすると言うんですね。

「真面目で優しくて女に不慣れな男」は、女の気持ちを知ろうとしなければ、女の顔色をうかがわずに済みます。

「わからない」ということにしてしまえば、女がどう思うか気にして発言したり、女の好みを想像して自分の容姿に悩んだりするコストを払わなくて済むということです。

このメリットがあまりにも大きいので、人口の半分を占める女のことを「知らない」ままにしたがっているかも知れないのです。

まとめ

まとめ
  • 「真面目で優しくて女に不慣れな男」なんて現実にはほぼいない
  • 「真面目で優しい男」を女が放っておくわけがない
  • 卑怯なセクハラを恋愛だと言い張る
  • 人類の半分に興味がない人間を「真面目で優しい」とは言わない
  • 「加害しない」は優しさではない
  • 女の気持ちがわからないのは、わからないほうがトクだから