マジョリティという幻想と快感:名誉男性を考える

もしかして、個を捨てると気持ちいいんじゃ?

私はこのところ名誉男性の記事↓を書くために、ネットに上げられた被害報告をみていました。

ケース③名誉男性化【普通の女の”女”との付き合い方】

そしてボンヤリとではあるものの、彼女たちの輪郭が見えてきたと思ったとたん、その立体像が放つ矛盾するメッセージに震撼したのでした。

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登場人物

サツキ

サツキ

大学2年。美人なのにモテないのが悩み。スミレのめい。

「不器用で古風」とはなんか違った

はじめのうちは、

サツキ

名誉男性って、時代の変化についていけてないけど、生真面目で不器用な人たちなのかな…?

と思っていた私。しかし組み上げたイメージを頭の中で動かしてみると、なんかこう、もっと黒光りする何かが奥底でうごめいているような…。

そこで脳汁垂らしながらなんとかその肖像に発話させてみると、

「正義で殴るの最高!! みんなと一緒って安心~!!!」

という、協調性と攻撃性が同居したような、なんとも矛盾をはらんだ声が脳内で再生されるのでした。

果たして何を根拠に、こんな想像が出来上がるのか…。

今回はこの名誉男性の奥深さについて、もう少し考えを深めていきたいと思います。

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名誉男性は布教したがる傾向

まず、名誉男性の特徴としてネットによく上げられていたのが、常識を根拠に人にダメ出しすること。

たとえば結婚や恋愛、外見など、きわめて個人的な事柄に対して、「〇〇したほうがいいんじゃない? そんなんじゃやっていけないよ?」と、なんだか上から目線でアドバイスをくれる。

まるで自分が”世間”の代表者で、無知なお前にルールを教えてやらんとばかりに、あえて地雷を踏みぬきにいくスタイル。

コレ、悪意…ですよね? 行き過ぎた親切とかじゃなくて、やっぱりなんか、背後に黒いモノを感じる。

単純に相手を傷つけたいというよりも、布教したい感じ。だけど「アナタのため」とか言いながら、やたら説教気持ちよさそうなのは一体なんなの?!

殴られて逃げるか、それとも殴る側にまわるか

それで、ちょっと図を描いてみたので見て下さい↓。

 

名誉男性も最初は、誰かしらにぶん殴られてると思うんですよ。そこで打ちのめされると、たいていは「もう二度と殴られたくない!」と思うはずなんです。

だけどそのあとに分かれ道があって、

  • 殴る側にまわる
  • 逃げる

というように、身の守り方が違うんだと思うんですね。

で、「逃げる」を選ぶと道なき道ですけど、殴る側に回ればすでに仲間が待っているわけです。殴ってる側は、仲間が欲しくて殴るんですしね。すると、こりゃ孤独もいやせて一石二鳥ってわけで、当然こっちを選ぶ人もいる。悲しいことに、逃げる体力が残ってない場合もあるでしょうし。

現代は選択肢が多すぎて、これでよかったのかな…と不安になることが多いです。きっと、”正しい道”とか”みんな”ってものがあると信じられれば、すごくラクになるんだと思います。

そうやって”みんな”と一体化して、立派な大人の一員になって、”正しさ”の中でうっとりと己の境界を溶かしていくーー。

その道が煉獄へと続いているとは、今はまだ知る由もないのでした。

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デメリット①時代遅れの神視点になりがち

まず、個を失ってしまうことのデメリットの一つは、自分の意見が言えなくなってしまうこと。

もうこれ以上批判されたくなくて”みんな”と一体化したのですから、人と違う独自の意見なんて怖くて言えません。考えること自体を放棄したとも言えるでしょう。

口をついて出るのは、脳内のおっさんやおばさんが肯定してくれそうな言葉だけ。これって、話すたんびに古い文献を参照するようなもので、相手に合わせて臨機応変なことを言うのが難しくなるんですよね。

だから、急にさっきまで言ってたことと真逆の主張をはじめたり、そもそも会話が成立してなかったり、この人はわりと支離滅裂になりがちなんですけども、そういう自分すら把握できなくなってしまう。

だって客観的に自分のことを見つめちゃったら、居心地のいい”みんな”から離れなきゃならなくなるから…。ずうっと夢の中で、”みんな”と溶け合っていたいんだもんね!

だけど、なんの因果かこの人一倍のさびしんぼは、現実では周囲から孤立してしまうかも知れません。脳内の”みんな”を優先するあまり、目の前の人とのコミュニケーションを放棄したり、人を叩きのめす発言をサラっと連発してしまったりするからです。

デメリット②常に攻撃されているように感じる

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まとめ

まとめ
  • 殴る側に回ると「自分」が消えてしまう。
  • 似た者同士でいるうちは、絶対的安心感の中で正しい人間でいられる。
  • 代償として、全方位から攻撃されているように感じる。
  • 代償として、違う意見の人の話が一切耳に入らなくなる。