こんにちは、蜜です。
この記事では、私が「32式情報生産術」を思いついた経緯についてお伝えしたいと思います。
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多様性に配慮すると文章がめちゃくちゃに
文章を書き始めて2年が経った頃、書籍やネットの記事など参照したいソースが次第に増え、以前より文章をまとめるのに時間がかかるようになっていました。
特に私のブログのメインコンテンツである恋愛・結婚は、身近でみんなの関心を集めやすいだけに、よく考えないで公開すると燃え上がる恐れがあります。
なので記事を書くときには、情報源となる本とそれに対するクチコミ、出来れば反対の主張をする本や記事などにも目を通して、可能なかぎり理論に大穴を開けないように筋書きを考えます。
しかしご想像の通り、多様性に配慮した文章って難しいんですよね~!
これはブログに限らず、情報発信している人なら一度は感じたことがある悩みではないでしょうか。
作家の故・橋本治さんが「多様性を意識したら文章がめちゃくちゃになった」と言っていたのですが、わかりすぎて翌日にはむちうちを発症していました。
今までのあり方だったら、「女の問題」は別扱いで、他の問題と一緒になって論じられたりなんかはしない。「論理は男のものだから、女のことは別扱い」が常識だったから、見た目はすっきりして私の文章のようなめちゃくちゃなことにはならなかった。
価値ある情報発信は「現状これがベスト」の提示
細分化された市場を生きる我々にとって、安易に「こうだよ!」と言い切るのはもはやリスキーな行為です。
炎上という観点からもそうですが、もっと言うと、勢いよく一面的な物言いをすると信用に値しない人間だと思われてしまうからです。
そして一度「この人は信用できない」と思われたら、サイト全体の信用が失われてしまいます。
そこで無難に「対処法は人それぞれです♡」で結びたくもなるのですが、それだと今度は「時間ばっかり取られて結局何を言いたいのかわからなかった」と思われる可能性が出てきます(号泣)
情報を発するときにもっともに重要なのは、読み手から信頼されることです。
情報の洪水における価値ある情報とは、信頼できる誰かのベストチョイスだからです。
色々あるのはわかるんだけど、わかった上で妥当な意見を提示して欲しい、専門家とか信頼できそうな人から。
と、読み手の多くは思っています。
そしてその要望に応えようと思うと、書き手は大量のソースをさばく必要に迫られるのです。
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大量の書籍を前に立ちすくむ
情報源としてまず思い浮かぶのは、本とネットの記事です。
本を読み記事を保存するまではいいのですが、問題は情報の管理と利用法です。
気が付けば本棚は付箋だらけの本で埋まり、多少色分けしてあるものの全員が「ここに注目!」と訴えるので、一体どの本を開けばいいのかわかりません。
当然ですが本を読むたびにすべてのページに付箋を貼ったら、付箋の意味がなくなります。
ですが情報発信しようとする人は、遅かれ早かれこのような状況に陥るのです。
KJ法に出会う
そんなとき、上野千鶴子さんの「情報生産者になる」という本でKJ法というものを知りました。
- 文化人類学者の川喜田二郎さん考案
- 情報を一旦バラバラにしてから整理することで因果関係を探る
- カード状に見える化することで効率的に分析を行う
もっと詳しく知りたい、という人はぜひ書籍を読んでみて下さい。
私には、本の引用を蓄積して整理しながらネタを探すのにKJ法は持ってこいの方法に思えました。
しかしカード作りに挫折
KJ法を上手に使えれば、本からの引用や言及元の記事の文章を管理しつつ、同時にネタ作りもできちゃうかも!
しかし手書きにせよ印刷にせよ、数百冊の書籍からの引用をカード化するのは予想以上に大変でした。
なんせ本棚の本のすべてのページに付箋が貼ってあるような状況なのです。
妥協して絞り込んで、100冊の本から20枚ずつカードを作ったとしてもすでに2000枚。
私は早々にカードを放り投げて、アプリを使った情報生産に舵を切ることにしたのです。
以上、「私が32式情報生産術を思いついた経緯」でした!