タダ乗りを要求されたら怒っていい

ダブスタに注意
サツキ
ううっ… ヤリ捨てとかサイアク…ちゃんと付き合えるって思ってたのに…!

取り扱いの難しい女性のカラダ

 女性も性を楽しむことが当たり前になったんだから、「やったんだから付き合って!」と求めることは野暮と考える人が増えてきました。確かに現在、多くの男女が性交渉と恋愛・結婚を、それぞれ別物と捉えるようになりました。

させてあ・げ・る♡は古い⁈
引用:アラサーちゃん 無修正 4

 峰なゆかさんのコミックアラサーちゃん 無修正 4では、

セ久スのパフォーマンスが悪い女子ほど「セ久スさせてあげてる」感覚を持っている
アラサーちゃん 無修正 4

 という意見があります。このマンガに見られるように、「女性も性を楽しむ主体になったのだから、今までのようにカラダを差し出すだけでプレゼントや食事代を要求するのはフェアではない」と考える風潮が増えてきました。

 確かにカラダを単なる駆け引きの道具としてではなく、主体的に楽しむものと捉えるようになったことは素晴らしいことです。しかし「やるもやらないもあなたの自由」と言われるようになったものの、度がすぎれば槍マソと罵られ、拒否すれば「減るもんでもないのに何もったいぶってんだ」と言われるなど、以前より一人の男性とステディな関係を築くことが難しくなったのではないでしょうか。

”自由”であるがゆえの不自由さ

視野を広げるために…ね♡
引用:アラサーちゃん 無修正 4

 上のマンガは既婚男性が独身の若い女性に対し、「経験を積んで視野を広げる一環として、自分と関係を持ってみろ」と迫り、説教がてら巧妙にタタ¨マソを得ようとするシーンを描いたものです。この男性のアプローチの背景には「やるもやらないも女の自由、減るもんじゃなし」という論理が働いており、「性に対して自由である」という意識が女性を断りにくくさせています。

タタ¨マソを求める男たち

 ほんの2,30年前までは、男性は女性と肉体関係を持ちたかったら、結婚するかプロの女性に対価を払うしか選択肢がありませんでした。しかし結婚、ましてや特定の恋人を持つことが当たり前ではなくなると、性交渉のハードルは一気に低くなり、私たちは結婚/恋愛を前提としない付き合いであっても、互いの合意があれば行為に臨むようになってきました。

 その結果、性交渉の相手が得られるかどうかは本人の魅力によるところとなり、素人相手にタダ、あるいは割り勘程度のデート代で行為ができるということが、男にとってモテを表す指標となってしまったのです。

女性の犠牲の上に
無自覚な搾取
引用:アラサーちゃん無修正3

 上のマンガは峰なゆかさんのアラサーちゃん無修正3からの抜粋ですが、既婚男性が独身女性の若さを犠牲にして、タタ”マソ、及び恋愛気分を味わうことを批判しています。女性の経済的自立が難しい現在において、女性にとって婚期を逃すことは子供を持つことはおろか、長期的なセーフティネットを得る機会を失うことにつながります。これは大変な損失です。

 しかし女性の性があるていど自由になった結果、男性の間に「魅力的な男であればタダで女が得られ、そうでない男は金を払ってしぶしぶ女に相手してもらう」という新たな格差の観念が生まれてしまいました。その結果、以前は「やるなら付き合って大切にするか、あるいは金銭を払わなければ」と思っていた男性たちが、モテる側に入りたいためにタタ¨マソを求めるようになったのです。

”たかが”セ久スではない

 そうした男性の理論を素直に汲み取って、

物分かりのいい女子
なに「させてあげたのにヒドい!」とか言っちゃってんの? 楽しめもしないのに、カラダをカードにしたのが悪いんじゃん。

という意見を表明する女性も、インターネット上などでよく目にするようになりました。肉体関係はもはや、女性にとっても特別な意味を持たないのだから、男性が恋愛と肉体関係を分けて考えているように、女性もそうあってもよいとしているのです。

女性のカラダに”特別な意味”を与えているのは男性

 しかし本当に男性は恋愛と性行為を分けて考えているのでしょうか? 性産業のサービス料がほかの業種に比べて高いことや、従事する人々に差別的な視線が向けられることは、女性の性が男性にとっていまだ特別な意味を持つことを表しています。

 もし男性が「女性が自分のカラダをどう使おうとも彼女の自由であり尊重される」と考えているなら、性産業で働くことや特定のパートナー以外の男性と関係することをスティグマ(汚れた女性と考えること)とはしないはずです。

男女の性は今も非対称

 槍マソが公衆便所と侮蔑されるのとは逆に、たくさんの異性と付き合う/結婚などの契約を結ばずに肉体関係を結ぶことは、男性にとって払うべき対価を払わずに、女性のカラダや心をお得に使用することと捉えられます。

 付き合うからには責任を取って大切にしなくてはならないという考えは、男性は対価を払うことによって女性のカラダの独占的使用権を得ているのだという発想から生まれます。これは槍マソを特定の男に属さない女として軽く扱うことと、対になった考えです。

男のダブスタに注意

 付き合う/結婚などの正式な契約を結ばずに肉体関係を持つと、汚名を与えられたり資源をタダで奪われるなど、女性にとって明らかに不利な事態に陥ります。男性は社会のルールが女性に与えるダメージをよく理解していながら「損なんてしないよ、自由なんだよ」と言って女性を巧みに誘います。

ダブスタに注意
引用:アラサーちゃん無修正3

 女性はタダでやることの意味をよく理解して、慎重にカードを切っていかねばなりません。私たちが対価を得ずに気づかいや肉体を提供すること自体が、男性にとって大きな価値になっていることに自覚的であることが重要です。私たちにとっては”たかが”セ久ス”と思えたとしても、彼らにとってはまったくそうではないからです。

自由という言葉に騙されないで

 もちろん女性が自由に自分のカラダの使い道を決められて、それに対してなんの咎めのない社会がいいに決まっています。しかしこれまで説明してきたように、女性の意志はまだ男性のようには尊重されていません。

 セ久スを自由に楽しみたい、自分のカラダを交渉の道具に使いたくないという女性は、まったく間違っていません。しかし男性自体が、女性が自由に自分の性の在り方を決定することを認めていませんし、女性のカラダを資源だとみなしています。

 性交渉に対価が発生し、男性が一方的にそれを消費する社会である以上、私たちは自由な恋愛においても、深い関係を結ぶなら付き合う/結婚するなど対価を払ってもらわなければなりません。そうでなければ商品価値がタダ、つまり価値の低い女だと見られてしまうからです。

まとめ

  • 男性は女性の性の自由を認めていない。
  • 「減るもんじゃない」という言葉はウソ。
  • 資源をタダで使われ、汚名を与えられるコストをよく考えて。
  • タダでやると感謝されない。

以上、蜜でしたー♡

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