ハクキンカイロは本体こそ高いものの、ベンジンや火口の交換など、維持費は高くありません。
なので冬のあいだ毎日使い続けた場合、2年目以降にかかるコストは使い捨てカイロの約半額になります。
今日はハクキンカイロを導入するコストと、オススメのベンジンや賢く使うコツについてお話したいと思います。
SPONSERED
目次
ハクキンカイロにかかる費用
燃料は私の年間使用量をもとに、ジッポーオイル大缶355ml3本(3ヵ月分)で計算しています。火口は2年に一度の交換で、ミニ2個分。
また、比較対象の使い捨てカイロは筆者愛用の「ぬくっ子貼るカイロお徳用60個入り」を、毎日2個ずつ冬のあいだ3ヵ月使用したと想定して計算。
詳細はこちらの表にまとめました↓。
ハクキンカイロ(ミニ×2)にかかるコスト
初年度 | 次年度以降 | 2年分の費用合計 | ||
---|---|---|---|---|
本体(ミニ2個) | 5940円 | 火口×2の一年分の費用 | 743円 | |
送料(本店から買った場合) | 856円 | 燃料 | 2075円 | |
燃料 | 2075円 | |||
初年度合計 | 8871円 | 次年度合計 | 2818円 | 11689円 |
価格は変わる可能性があるので、目安として参考にしてくださいね。※2021.1.4調べ
初期費用は高いものの2年目以降のコストは使い捨ての半額
ハクキンカイロは本体が高いので、買う前は本当に費用が安くなるのか不安だと思います。でも一度買ってしまえばすごく丈夫なので、通常の使用なら何十年ともちます。
確かに火口を取ってしまえば、ただのシンプルな金属製の容器ですもんね。私のハクキンカイロも何年たってもピカピカで、壊れそうなところも見当たりません。
詳しくは先ほど挙げた具体的な金額を見て欲しいのですが、ハクキンカイロと使い捨てカイロのコストを比較した場合、2年目の終わりの時点で、ハクキンカイロのほうが150円ほど安くなるんですね。
で、2年目以降、ハクキンカイロの維持費は2,3年に一度の火口の交換と燃料だけなので、毎日日中使うだけなら年3000円以内に収まってしまいます。
一方、使い捨てカイロは毎年変わらず6000円ずつかかるので、ランニングコストはハクキンカイロを使うと半額になります。
前回の記事に書いたのですが、ハクキンカイロは使い捨てカイロよりずっと温かいです。なので私の場合、ハクキンカイロを使うことで暖房費や防寒肌着の節約になっているので、実際はさらにおトクになっています。

SPONSERED
オススメのベンジンはジッポ
オススメの燃料はジッポのオイルです。アマゾンはもちろん、コンビニやホームセンターでも置いているお店が多いし、においが少なくて注ぎやすいです。もう廃盤になってしまいましたが、たとえばおじさんベンジンだと、注ぐとき手がビチャビチャになるんですよ。
ハクキンカイロのデメリットの一つとして、石油ストーブのようなにおいが挙げられます。ジッポーのオイルはそのにおいが少ないことで有名なんですよね。
ジッポーオイルを燃料にしたハクキンカイロの使用中、一度家族に嗅いでもらったことがあります。嗅覚は個人差が大きいので人によりますが、「ニオイはほとんどしないし、したとしても不快なニオイではない」とのコメントをもらいました。
私自身は、コートを着ているとき、ふと体を動かすとニオイを感じるときがあります。ベンジンと酸素のどちらかが足りないとき、ハクキンカイロはニオイが出やすいみたいですね。
私は石油ストーブのにおいが嫌いではないので、気にせず使っています。暖かさのほうが大事。
廃盤になったおじさんベンジンはニオイが強く注ぐときもれる
廃盤になってしまったのですが、数年前、ハクキンカイロ専用ベンジン(通称おじさんベンジン)を使っていました。ジッポーのオイルより安いし、何より専用の燃料っていうのがいいなぁと思って。
だけどこのボトル、赤いキャップをひねると注げる構造になっているのですが、私が不器用だからか盛大にもれるんですよ! ボトルを傾けると、注ぎ口以外のキャップのスキマからもベンジンが出てくるので、ハクキンカイロを充填するたびに手がビチャビチャ。
すぐ手はふくんですけど、その直後にライターで火口をあぶるのが着火しそうでストレスでした。危ないことは一度もありませんでしたが、ジッポーオイルならまず手についたりしません。
それから、おじさんベンジンのほうがジッポーオイルよりニオイが強かったです。
なので、初めての人にはちょっと値がはるかも知れないんですが、燃料としてジッポーオイルをオススメします。ググると、ジッポーオイルの容器にわざわざ安いベンジンを詰め替える人がいるくらいなんですよ。それくらい、注ぎやすいということなんですね。
SPONSERED
燃料にかかる時間あたりのコスト
せっかくなので、燃料にかかる1時間あたりのコストを計算してみました。
たとえば、さきほどジャイアントに毎日どのくらいベンジンを入れているか計ってみたら10mlでした。私はフタにアルミテープを巻いて酸素の供給量を抑えているので、これで12時間くらいは持ちます。
ただ日によっては外した後も翌朝までアツアツなままのときもあるし、発熱が途中で止まってしまうこともあります。ハクキンカイロは途中で机の上に置いたりして周りの温度を急激に冷やしてしまうと、ベンジンの気化する量が十分でなくなって反応が止まってしまうことがあるんですね。
ざっくり計算すると、1時間あたり0.8mlのベンジンを消費したとして、ジッポーオイルの大缶355ml(691円)を使った場合、一時間あたりの燃料コストは約1.5円です。一日だと20円くらい。
比較のために使い捨てカイロのほうも計算すると、筆者愛用の「ぬくっこ60個入り」は一個33円なので、2個使うと一日66円。12時間で割ると一時間あたりにかかるコストは5.5円です。
さらに、ハクキンカイロは必要な時間に応じて燃料の量を調整することが出来るし、発熱を途中でやめてベンジンを節約することも出来るので、実際はもっとおトクだと思います。
コストを下げるコツ
さきほど、ジャイアントなら10mlで12時間はもつし、なんなら朝まで温かいときもあると言いました。それでは最後に、ハクキンカイロの燃料を節約するコツをお話したいと思います。
アルミテープを巻く
ハクキンカイロのフタの内側に、アルミテープを貼ると酸素の供給量が減るので、ベンジンの消費とニオイを抑えることが出来ます。アルミテープは日東エルマテリアル アルミテープ(ツヤアリ)50mmx10m LM1025010を使いました。10cmもあればいいのですが、これより小さいサイズがなかったので10mのものを買いました。価格は一つ400円くらい。
ハサミで切ったら裏の台紙をぺりっと剥がして、ピンセットを使ってシールのように張ります。貼れるアルミホイルみたいな感じです。
下のミニの写真↓は、アルミテープを貼ってから数年経過しています。一度貼れば剥がれないと思います。
アルミテープも余ってることなので、ついでに本体の火口をはめる部分にも巻いておきます↓。
こうすると本体と火口のすきまからベンジンがもれないので、燃料の節約になります。下の写真↓は、こちらも貼ってから数年使用した状態ですが、めくれたりヨレたりしているものの、剥がれる気配はありません。
火口を燃やさない
火口に直接火をあててプラチナ触媒を燃やしてしまうと、痛みが早くなるそう。なので、焼かないようにあぶることが大切だと聞きました。
詳しくは前回書いたのでそちらをどうぞ↓。



SPONSERED
おまけ:ミニならかわいいカイロポーチが使える
ハクキンカイロのミニは小さいので、サイズによっては市販のかわいいカイロポーチが使えます。上の写真↑のカイロポーチは裏がティッシュケースのように割れていて、スリットからカイロを入れる作りです。
参考までに、ミニのサイズは58×87×13.5mm。上のカイロポーチは袋の部分が70×110mmで、ミニを入れるとジャストサイズです。
今調べたら楽天やアマゾンにはこのカイロポーチの取り扱いがありませんでしたが、みなさんもかわいいポーチを見つけたらサイズを確認の上、色々試してみてくださいね!
今回ご紹介したアイテム
まとめ
- ハクキンカイロは初期費用は高いが維持費が安い。
- 燃料は容器がいいのでジッポーのオイルがおすすめ。
- アルミテープをフタの内側に貼ると燃費がよくなる。
- ハクキンカイロの燃料コストは一時間あたり1.5円。
- ミニなら市販のカイロポーチが使える(サイズに注意)。