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「男らしさ」を手放せば男女はよき隣人になれるのに

悪い男のモテかたは目立つ

悪い男のモテかたは目立つ

今回は、暴力的な男らしさとモテの関係について語ってみたいと思います。

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暴力的な男はモテるのか

先日、はてな匿名ダイアリーで下のような意見を目にしました。

自分はフェミだけど金輪際男性を褒めるとき「男らしい」と表現することを辞める。

理由は、「男らしさ」を理由に暴力を正当化しようとする意見が思いの外目立つからだ。

女「男らしさは手離してもいいんだよ」

男「でもそれじゃ女は寄ってこねーだろ!

この問答をどれほど見たか。

引用:「男らしいという言葉を封印する(追記あり」はてな匿名ダイアリー

実際、この記事に対するコメントとして、

アオイ

暴力的な男って、なんだかんだ言ってモテるじゃん

という男性の意見がちらほら見られ、私も実際そうところはあるかな、と思います。

しかし、当たり前ですけど、「女」と一言で言っても色んな女がいるのですよね。図を描いてみました。

悪い男のモテかたは目立つ

悪い男のモテかたは目立つ

学生のうちは、たしかに暴力的な男がモテる様子が見られるかもしれません。

しかし、暴力的になれば男はモテるようになる、と単純に言えるでしょうか?

学生のうちから恋愛が盛んなグループは、容姿も派手だったり男女ともに異性ウケを意識していて、はたから見てとても目立つと思います。

しかしこのグループに属する人の人数は、目に入りやすいだけで思ったより多くないかも知れません。

また、女が暴力的な男に惹かれるように見えたとしても、それは見せかけの相関であって、実際は暴力的なところ以外の部分で惹かれ合うものがあるのかも知れません。

悪い男を好む女は目立つだけで数は多くないのでは

なぜ暴力的になればモテる、と思う男がたくさん出てくるかと言うと、悪い男と付き合うような女はかわいくて目立つからではないでしょうか。

ワイルドやワルなどの「男らしさ」に惹かれる女は、それに対応して露出を多くしたり男好みのメイクをするなど、自分も「女らしさ」の記号をまといます。

女の記号をたくさん身に着けると、男の目にとてもかわいく映ります。

魅力的だと思えば目で追いがちですし、そういう女ばかりいつも見ている男は、「世の中の大半の女は悪い男が好きだ」という誤った認識も持ちやすくなるでしょう。

私の個人的な感覚としては、このタイプの女は学生を中心とする20代前半までの世代にそこそこ見られ、年齢を重ねるにしたがって数を減らします。

悪い男がタイプという女も、実際何度か付き合って浮気されたり、約束を守らないなど嫌な思いを経験すると、次回以降悪い男にひっかからないようモデルチェンジしてしまいます。

なので、「暴力的な男が好きだ」という女自体の数がそもそも少ないばかりでなく、年々減って退場してしまうことを考えると、わざわざモテるために暴力的になるというのはあまり賢い方法ではないと思うのです。

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なぜ暴力に惹かれる女が現れるのか

そもそも、なぜ暴力的な男を好む女が現れるのでしょうか?

認知神経科学者のオギ・オーガスとサイ・ガダムは、著書「性欲の科学」の中でこう述べます。

ヘンリー・キッシンジャーの有名な言葉に、「権力は最高の媚薬だ」というのがある。

権力は、動物集団内の支配階層を示すためのものであり、女性はその頂点に近い者に惹かれる。

その頂点に立つ男は、「アルファ・メール(群れを支配する雄、集団のトップに立つ男)と呼ばれる。

引用:「性欲の科学」オギ・オーガス/サイ・ガダム共著

学校によっては暴力的な生徒はスクールカーストのトップになりやすく、暴力が権力として働く場合があります。

そういえば峰なゆか氏がよい図を描いていたので、こちらもどうぞ。

女にはサル山のボス猿を好む傾向がある

それは山の高さに関係なく とにかくその山の中でトップの地位についている男が

最もモテるシステムになっている

引用:『アラサーちゃん 無修正』(6)峰なゆか著

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つまり、女は権力のある男に惹かれやすく、学校など暴力が権力として働く空間では、暴力的な男に惹かれる女が現れるというわけですね。

しかし、本当に女は暴力的な男、権力のある男本体に惹かれているのでしょうか。

男を介して競争するしかない女

男女同じ教育を受けるので、男だけじゃなく女も、親や学校から競争に勝つよう育てられます。

女は途中で競争から降りてしまう人が多いのですが、出世や力への欲求がなくなってしまうわけではありません。

走っている最中の女の気持ちを絵にするとこんな感じでしょうか。

死ぬ気で走れよ

死ぬ気で走れよ

競争を第一とする価値観を植え付けられつつ、同時に「女なんか頑張っても評価しないし、サポート役に回らない生意気な奴は叩きのめす」というメッセージを受け取りながら、女は成長します。

すると、どうせ頑張っても報われないのなら、さっさといい男をサポートする側に回ったほうが効率的だと考える女も出てきます。

もちろん「競争に勝て」とうるさく言われているのですから、強い男をゲットして間接的に権力にアクセスしたいとも思うでしょう。

こういうタイプの女は、集団内で力のある男を好み、また男にウケるような見た目を作りこみますからとても目立ちます。

イメージとしては、男子の部活の女子マネージャータイプです。

彼女たちと暴力的な男に惹かれる女は、男を介して競争に勝ちたいと考えるところは似ています。

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自分が競争に勝てるなら男に頼らない

純粋に暴力的な男本体が好きな女と、暴力的な男や優秀な男を介して間接的に競争に勝ちたいと考える女が、どの程度の割合でいるかわかりません。

しかし暴力的な男本体がそのまま好きだと言う女は、彼の粗暴なところが好きなのではなく、単に家庭環境が似ていて価値観がもともと近いだけかも知れません。

親から暴力を受けて育つと、男なら暴力的に振舞うことが普通になってしまったり、また女はDV男と共感しやすくなる悲しい事情もあります。

これから社会がもっと男女平等になって、女が自分の力で競争に勝てるようになれば、男とくっつくことで権力にアクセスしようという女は減っていくでしょう。

すると、暴力的な男に惹かれる女は、もともとそういう男と分かり合える何かを持っている女だけになり、男の暴力性は閉じた世界でのみ通用する魅力になるのではないでしょうか。

毒になる男らしさ

はじめの図をもう一度持ってきます。

悪い男のモテかたは目立つ

悪い男のモテかたは目立つ

私はこの図の三角のワクを、「毒になる男らしさ」だと考えます。

暴力や権力でお互いを縛り合い、女と男は別の生き物だと考えて振舞えば、男女はよき隣人になれません。

少なくとも、暴力的になればモテるというのはやっぱりちょっと違うんです。

なんかもうモテとか手放して、隣人の一人として男女は仲良くできないものかと思うのですが。

上の図で、「ここを開通させたい」と書いて道を作ってみましたが、実現は難しいのですかねぇ…。

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銃を手放す勇気を

最初にご紹介したはてな匿名ダイアリーには、下のようなコメントを書いている人がいました。

男が男らしさを捨てられないのは、捨てると「ナメられる」からなんだよ。

ナメられると生きていくのはしんどいぜ。

というか、こんなもん俺が説明するよりお前ら女の方がよく自覚してるんじゃないか?

ナメられまくってるせいで痴漢には遭うわ変なオッサンにはぶつかられるわ。

男の立場から見てたら「ああはなりたくないね」って思うよ。

男らしさや粗暴さを捨てさせたいならまずは雑魚でもナメられない社会にする必要があるね。

モテとか非モテとかはそんなもん後回しで良い。

引用:「男らしいという言葉を封印する(追記あり」はてな匿名ダイアリー

男の人も他の男の暴力的なところを嫌がっているというのは、なんとなく見聞きしていました。

しかしだからといって、他の男の暴力性に対抗するために暴力的になる、というのを繰り返してしまうと、キリがないのではないのかな、と思うのです。

たとえばこの広告は、ニューヨークを拠点とするBig Ant Internationalという広告会社が、2009年に世界三大広告賞であるOne Show Designを獲得した作品です。

ペラっと横に長いポスターなのですが、柱に巻いて掲示します。

巻いてみると、自分が向けた銃口が、自分自身を狙うようにデザインされてるんですよね。

男らしく振舞えば、他の男からナメられない代わりに、家族や友人など大切な人を傷つけてしまうかも知れません。

暴力は女を惹きつける直接的な魅力にはなりません。

若いときは一人で平気でも、コミュニティを形成できないことは、多くの人にとっていずれ致命傷になります。

男を本当の意味で追い詰めるのは、同性からナメられることよりも、周囲から孤立することではないでしょうか。

まとめ

まとめ
  • 暴力的な男はモテるけど、彼の魅力は暴力ではない
  • 生育環境が似ているとくっつきやすい
  • 暴力的な男で痛い目見た女は市場を去る
  • 頑張って報われるなら男の力に頼らない
  • モテるために暴力的になるのは筋違い
  • 同性からナメられるより孤立する方がダメージ大では?