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モテたい人に限ってモテないわけ】モテようと思わないほうがモテるよ

『女くどき飯』峰 なゆか著

『女くどき飯』峰 なゆか著

モテたいと思っている人はモテなくて、かえって恋愛に関心がない人のほうがモテる――

この世はなんとも理不尽だと思いますが、一体なぜなのでしょうか?

実は「モテたい」は相手を無視した独りよがりな願望なので、押し付けられた人は自分の存在を否定された気分になるからです。

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恋愛は独りよがりになりがち

たとえば、下の画像は漫画家のカラスヤサトシ氏の中学生のときの体験をもとにした、『モテないのではない モテたくないのだ!!』というマンガの一コマです。

片桐:「オレは仙道にふりかかるすべての災いをとりのぞき 一切の苦しみから救い出す!!」

今こうして決意をしているところを 霊界テレビ的なものでどこかで仙道が見てて

自分にホレるところを想像し幸せな気持ちにひたる

引用:『モテないのではない モテたくないのだ!!』カラスヤサトシ著

主人公の中学生・片桐くんは仙道さんという女の子に片想いをしているのですが、彼女に気持ちを伝える前に好意が暴走してしまいます。

上のシーンは問題を抱えた彼女を守りたいと思って、彼が一人誓いを立てているところです。

しかしどんなに強く想っていても、本人に受け入れられなければ独りよがりになってしまうんですよね。

恋愛は「理想の自分」を実現するお手軽なツール

普段は相手をきちんと気遣える人でも、恋愛になると途端に一方通行になってしまう、というのはよくあることです。

なぜなら恋愛は、相手役を一人見つけさえすれば、手軽に「理想の自分」に変身できる魔法のツールだからです。

この競争社会で自分を肯定して生きていくのは大変です。

頭のよさやコミュ力、センスや外見、収入などどれか一つでも欠けていれば強烈な劣等感を感じるようにこの社会は出来ています。

ちっぽけな自分を認めたくない、勝てない自分から逃げたいと思うと、ついつい人は恋愛やモテから得られる承認に救いを求めてしまいます。

しかし、自分が思う自分を肯定してくれる相手は、なかなか見つかりません。

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独りよがりな人は気持ち悪い

自分勝手な自己像を押し付けられると、ほとんどの人は自分が否定されているように感じるんですよね。

さきほどの片桐くんを仙道さんの視点から見ると、たぶん下のおじさんのように「理想の自分」と「実際のふるまい」が大きくかけ離れた人に見えると思います。

昔、職場(とある官公庁)に無意識に女の体をみちゃう職員がいた

本人は自分を爽やかな青年だと思っていた

引用:『オトナの保健室』朝日新聞「女子組」取材班著(漫画:田房永子)

上のおじさんのように、相手の反応を無視して一方的にじろじろ見てしまうと、相手は心底気持ち悪く感じます。

職場で性的な対象として扱われるのはもちろん不快でしょうが、おそらく「反応が返ってくる相手だと思われていない」ことに一番嫌悪感を覚えると思います。

社会は自分以外の色んな「人」と共存しなければならないのに、自分の都合のいい世界をそのまま持ち込んで、他人を無視していいと思っているところが不快なのです。

片桐くんは上のおじさんほど気持ち悪くないかも知れませんが、相手に都合のいい存在であることを求め、妄想のパーツにしてしまっているところは同じです。

どれだけ強く求められようと、都合のいい存在としてしか認められないなら、誰も一緒にいたいとは思わないのです。

相手の気持ちを踏みにじるとモテない

「モテたい」と思う人もこれと同様に、知らないうちに生身の人間を使って、理想の自分を実現しようしてしまいます。

「なりたい自分」を演じるチャンスをうかがう様子は、人には手に取るようにわかるものです。

独りよがりな言動で気持ちを無視されて、いい気分になる人はいないからです。

ですからモテたければ、まずは「モテたい」と思わないことが大切なのです。

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モテても嬉しいと思わない人がモテる

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さて、異常にモテるキャラクターと言えば、久保ミツロウ氏のマンガ『モテキ』の島田です。

彼は美人の妻がいながら、さらに7人の女と付き合っています。

島田:「ハッキリ言っとくが全部向こうから言い寄ってきたんだぞ!?」

:「俺はただ友達として接してただけだし一切色目使ってない」

引用:『モテキ』(4)久保ミツロウ著

久保先生がすごいのは、島田を「モテるつもりがないのにモテて、しかもモテすぎて不幸になっていく男」として描いているところです。

「〇人とやったオレすげぇ、美人ゲットしたオレすげぇ」という男社会の価値観に染まりきれない男だから女にモテるし、だからこそモテて苦しむところにリアリティを感じます。

ケアしてくれそうな人は人気

普通は深い仲の人が一人いるだけで、精神的にも肉体的にもかなりの負担がかかります。

モテる人というのは、十分なケアを提供してくれる人だと思われているからモテるわけです。

だから本当にモテる人ほどモテればモテるだけ吸い取られがちですし、島田は言い寄る女を断ることが出来なくて、とうとう生活が破綻してしまいます。

島田の妻は浮気に寛容な女でしたが、あまりにも家に帰ってこない夫に耐えられなくなってしまいました。

ユリエ:「浮気してるのは結婚前から薄々気づいてはいたのよ」

:「男女問わず面倒見のいい人だから」

:「でも私にバレない範囲でなら大目に見てきたつもりよ?」

:「けど結婚してからも朝帰りは多いし子供はまだ欲しくないって言うし…」

:「何回もケンカしたけど 結局私の一方通行で怒ってばかり 雄君は謝るだけで言い訳もしない」

引用:『モテキ』(4)久保ミツロウ著

モテる人特有の優しくてだらしない感じがよく出ていて、こんな人いそうだなぁと思いました。

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受け取ることばかり想定している人はモテない

一方、モテたいと思う人は、受け取ることばかり期待してコストを払うことを想定していません。

そういうメンタリティの人がだますテクニックに精通すると、矢里珍やサークルクラッシャーになりますが、たいていは物欲しげな非モテにとどまります。

「モテたい」という気持ち自体がモテを遠ざけてしまうなんて、逆説的ですよね。

他人を利用しないだけでもモテる

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モテたくないのにモテる、という人は他に誰かいたかな、と思って探してきたのがこの人。

峰なゆか氏の『女くどき飯』に登場する実在の人物、ミッチーです。

『女くどき飯』とは、応募してきた一般男性と峰氏が実際にデートした様子を漫画化した作品です。

峰:「ミッチーは女がー発したいときに都合のいい条件を満たしているね!」

ミッチー:「確かに今まで体だけの関係の子も含めて全員女の子のほうから積極的なアプローチを受けていますね…」

峰:「ふつうに考えれば超おいしいポジションなのに それをおいしいと思わない男だからこそ都合のいい男として選ばれる…」

峰:「世の不条理よ…」

引用:『女くどき飯』峰 なゆか著

私もミッチーに出会ったら、間違いなく好感を持つと思います。

求められないと物足りないかも知れませんが、期待してこない人は一緒にいて抜群に心地いいからです。

身なりをきちんと整えていることからも、ミッチーが他人の目をちゃんと意識する気遣いの出来る人だということが伝わってきますし、深い仲になってもひどいことはしてこなそうだと女を安心させる要因になっていると思います。

こういう人はそのへんにいそうでなかなかいないので、女は当然殺到するだろうな、という感じ。

までも、モテたいという人がミッチーのようになりたいかというと、きっとそうは思わないんだろうな、と推測するのですが。

華やかなモテっぷりじゃないですもんね。

ちなみに『モテキ』の島田も、魔性の女・夏樹から女に過剰な期待をしないところを高く評価されています。

夏樹:島田といるのってほんと楽

:甘えても勘違いしないし 気持ち確かめたりしないし

:男友達ってほんといいね

引用:『モテキ』(4)久保ミツロウ著

友達って言いながら、このあと二人はいたすんですがね…。

期待の分だけ落差が激しい

「モテたい」「愛されたい」という人がモテない理由をもう一つ。

期待が外れると、態度が豹変するところ!

もともと相手を人間とみて関係を結ぼうと思っていたわけじゃないだけに、相手が自分の期待どおりでなかったとき激しく落胆するんですよ。

これは先ほどの片桐くんが、片想いの仙道さんの本性を知って怒っている場面なんですけど。

仙道さんは実は、サークルクラッシャーで虚言癖がある女の子だったのです。

片桐サトヲの仙道への想いはようやく醒めはてた

片桐:「いつのまにオレが悪もんにされてたとか だまされてたとかもうどーでもいい!!」

「こええよ 仙道!! きもちわりい!!」

引用:『モテないのではない モテたくないのだ!!』カラスヤサトシ著

仙道さんも片桐くんから「好き」を搾取しようとしてたので、お互い様なんですけどね、この落差よ!!

あんなに熱烈に好きって言ってたその口で、「きもちわりい!!」ってキツイなあ…。

モテたいと言う人がモテないのは、評価が極端っていうのもあるんですよ。

関係を結ぼうとする人なら、欠点があってもそれはそれとして、お互いの様子をうかがいつつ進退を決めるじゃないですか。

モテたい人って基本的に、人と断絶してるんですよね。

選ぶ側/選ばれる側、男/女ってね、がっつり境界が引かれて交わらないから切れるときも激しく切れちゃう。

人間関係は相手あってのものですから、やっぱり誰だって自分を傷つけることがわかってる人には近づきたくないんですよね。

まとめ

まとめ
  • クソみたいな現実からの逃避として恋愛すると大体悲劇
  • モテたい人は受け取ることしか考えていない
  • モテる人は吸い取られがち
  • ケア能力が高い人がモテる
  • 人を傷つけそうな人はモテない