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「読んだ後何か作りたくなるってことは、いいものを読ませてもらったということなんだよ」
好きなんだけどファンとはちょっと違って、読んだ後に無性に「私も描きたい!」と思わせてくれる作品ってありますよね。今日は私が個人的に創作意欲がかき立てられる作家さんをご紹介したいと思います!

線画はシンプルですが立体をちゃんと捉えていて、光や影の扱いがうまいです。
描きこみが少ないように見えるけど、圧倒的な世界観を表現されています。制作環境がデジタルになると、どこまでも拡大出来ちゃうんですよね。ついつい細部まで描きこみたくなりますが、この作家さんの絵を見ると、一本の線には無限の可能性が秘められていると感じます。
「まずは伝わることが大事だよ」。私にとってはそんなメッセージが聞こえてくるような作風。

シンプルでかわいらしい絵柄なのに、シリアスな人間模様を描くのがうまい作家さんです。コマ割りもシンプルだし背景も最低限。なのに読み手にしっかり状況が伝わってくるのがすごい!!
目は文字通り点だったり鼻も口も描いてないことさえあるのに、やるせなさや寂寥感が胸にせまります。
人に伝えたければ、まずストーリーとメッセージを明確にして、自分が描ける範囲で創作することが大事。読むと私も頑張らなくちゃ!と思わせてくれます。

個性的な絵もさることながら、セリフと描き文字、演出が上手です。でも単にうまいだけじゃなくて、シンプルかつ印象的で思わずマネしたくなってしまうんですよね。(カイジの「ざわ…ざわ…」とか)
特にモノローグが上手で、キャラクターの真にせまったひとり言をみていると、私もこんな風に描きたいな~と思ってしまいます。

影の使い方とカメラワークがうまく、マンガですがまるでドラマを観ているような気分になります。特筆すべきはそのへんにサラっと描いた落書きのように見えること。
今マンガを描いているからわかるのですが、実際はこれだけのマンガを描くのはめちゃくちゃ大変です。ましてやこれは1989年のアナログ作画。デジタルと違って失敗したら取り返しがつかないので、インクで原稿を汚さないように細心の注意を払って描かれたはずです。
なのに、読者にはサラっと描いているように見えるし、またサラっと読めてしまう。私にとっては「これなら描けるかも!?」と勘違いさせてくれる作風でもあります。
NHKの人気番組「びじゅチューン」のアニメを作っている作家さんです。授業中のノートに描いたラクガキのような作風と、アニメという負担重めのメディアとのギャップに驚かされます。
「これくらいの絵で充分なんだ!」。そう思わせてくれる作風。
昨日「びじゅチューンvol.6」の特典映像を見ていたのですが、お子さんから大人まで、様々な年齢のファンの方々がびじゅチューンのファンアートを放送局に送ってきていました。
井上さんが言うには「びじゅチューンのファンの人は創作好きが多くて、僕のアニメを見ていると何か作りたくなるみたいなんですよね」(ごめんなさい、うろ覚えですが)と。
そう、そうなんですよね。私もびじゅチューンのアニメを見ると、つい「私も何か描きたいな!」と思ってしまいます。クラスに1人はいる、絵が上手くて楽しい友達に会ったみたいな…?
マンガを描いているとどうしても絵を扱うので、油断すると神絵と自分の絵を比べて落ち込みがち。自信を喪失して筆を折ってしまう人もきっと少なくないんですよね。
でもマンガは絵だけじゃダメ。ストーリーだけでもダメ。派手な演出だけでも内容がなくてダメ。絵、プロット、演出全部で戦う総合芸術なんですよね。
逆に言うと、これら全部をそろえる必要はないわけです。自分の感動を人に伝えたければ、目指すべくはまず完成。そして次に考えることは、伝わるかどうか。
今日ご紹介させていただいた作家さんたちは、作品を通してそういうことを私に教えてくれます。自分自身と、それから創作をやっているみなさんのモチベを上げる一助となりたくて、この記事を書かせてもらいました。
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